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注意:自然環境・気象・野生動物の状況は地域差と個体差が大きく、本記事の内容はあらゆる状況での安全を保証するものではありません。入山前に必ず該当自治体・管理団体の最新情報を確認してください。
携帯トイレは、持っていても使い方を知らないと役に立ちません。ブースに入ってから戸惑う、というのがよくある形です。
先に言っておくと、男性の小も座って行います。そして携帯トイレを持っていない人は、ブースを使えません。ブースの掲示を読み、袋をセットしてから使ってください。
この記事でわかること
- 環境省が携帯トイレをどう位置づけているか
- ブースの使い方と、やってはいけないこと
- 使ったあとの捨て場所
- 山のトイレが人力で維持されていること
- 使わなかった場合の扱い
「あれば便利」ではない
環境省は国立公園の利用上のマナーで、トイレがない場所もあるので事前に済ませるか携帯トイレを使うように、としています。あれば便利な小物ではなく、トイレのない区間があることを前提にした装備という扱いです。
屋久島世界遺産センターのトイレの利用は、もう一歩踏み込んでいます。ルート上にトイレはあるけれど、し尿の搬出コストを減らすためにも携帯してほしい、という書き方です。
そのコストが具体的に書かれています。
し尿搬出の様子。1日20〜40kgを担ぎ出す。
人が背負って下ろしています。 山のトイレは、勝手に成立しているわけではありません。1日20〜40kgを担ぐ人がいて、それで維持されています。携帯トイレを持つのは、その重さを1回分減らすという話でもあります。

ブースの使い方
携帯トイレブースの中には便座があります。そこに携帯トイレを広げてセットし、洋式トイレと同じように用を足します。
男性の小も座って行ってください。 立ってすると、受けきれずにブースを汚すからです。これは知らないと守れません。
終わったら防臭袋に入れて、しっかり持ち帰ります。袋の構成や吸水・凝固の仕組みは製品によって違います。製品の説明に従って口を閉じ、防臭袋などの外袋に入れてください。固めたあとも袋の破れや閉じ方によって漏れることがあるので、強く押しつぶさないように運びます。
やってはいけないこと
携帯トイレを持っていない人は、ブースを使えません。
ブースは便器ではないからです。下に受けるものがなく、便座があるだけ。携帯トイレなしで使えば、そのまま床を汚すことになります。「トイレの建物がある」と思って入ると間違えます。
そして、使用済みのものをブースに置いて帰らないこと。屋久島の場合は登山口と屋久杉自然館前に回収箱があり、そこに捨てます。回収箱に携帯トイレ以外のゴミを入れないことも書かれています。回収する人がいます。
持ち帰ったあと
家まで持ち帰る場合は、住んでいる自治体の分別方法と製品の処分方法を確認してください。屋久島世界遺産センターは燃えるゴミとしての廃棄を案内していますが、その案内を全国一律のルールとして使うことはできません。
回収箱がある山域なら、下山口で捨てられます。
使わなかったとき
山で使い切る必要はありません。 未使用のものは持ち帰って、災害用、介護用、車での緊急用として置いておけます。
無駄になる装備ではない、というのは持つ判断をしやすくします。使わずに済んだなら、それが一番いい結果です。
何枚持つか
資料は枚数を指定していませんが、考え方は書かれています。「万が一の時にそなえて」という位置づけなので、行動時間と、ルート上のトイレの間隔から決めることになります。
トイレのある山小屋が2〜3時間おきにあるルートと、稜線に何もないルートでは前提が違います。山域ごとの設置状況は、管理している自治体や協議会が公開しています。屋久島の場合はブースと回収箱の位置がPDFで公開されています。
必要な回数分と予備を用意し、出発前に袋の傷みや保管期限を確認します。紹介する「片手で秒速トイレ」は、手で保持して使う形の製品です。便座にかぶせる袋とは形が異なるため、ブースで使う場合は施設の指定と製品の使い方を照合してください。
選ぶときは、凝固剤の量と防臭袋が付くかを見てください。持ち帰る前提なので、防臭袋がないと結局あとから買い足すことになります。
持ち帰り用の防臭袋
使用済み携帯トイレの外袋を別に用意する場合は、BOSの防臭袋も選択肢です。ここで紹介するLLサイズは袋のみで、凝固剤や便座は含みません。使う携帯トイレが収まり、口を結べる余裕があるか確認してください。
BOS公式の案内も確認し、製品の指示に従って使用します。防臭袋でも破損や閉じ方によって漏れることがあります。
まとめ
- 環境省はトイレのない場所があることを前提に携行を求めている
- 山のし尿は人力で1日20〜40kg担ぎ出されている
- ブースは携帯トイレをセットしてから使う。持っていない人は使えない
- 男性の小も座って行う
- 使用後は防臭袋に入れて持ち帰る。ブースに放置しない
- 家まで持ち帰る場合は自治体と製品の処分方法を確認。回収箱がある山域もある
- 使わなければ防災用として保管できる
国立公園でのその他の決まりは国立公園でやってはいけないことに、入山前の手続きは登山届の出し方にまとめました。
出典
画像クレジット
Wikimedia Commons と Flickr から。
- 登山口の様子: Post of Mountaineering (Nigorigo-onsen).jpg) by Alpsdake(CC BY-SA 4.0)