日帰り登山の持ち物。23Lに何が入っているのか

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注意:自然環境・気象・野生動物の状況は地域差と個体差が大きく、本記事の内容はあらゆる状況での安全を保証するものではありません。入山前に必ず該当自治体・管理団体の最新情報を確認してください。

持ち物リストは、見ても分量が掴めません。「ヘッドランプ」と書かれていても、それがどのくらいの荷物になるのかが分からないからです。

モンベルの登山装備ガイド 基本編には、23Lのバックパックに入る装備の例として21点が挙げられています。実際に1つのザックに収まる構成なので、分量の目安になります。

この記事でわかること

  • 23Lに入る装備の中身
  • 日帰りでも外せない5つ
  • 軽いのに役に立つもの
  • 増やしても変わらないもの
  • リストで解決しないこと

23Lに入る21点

挙げられているのは次のものです。

ヘッドランプ、サングラス、ウインドシェル、レインパンツ、レインジャケット、バックパック、クッション、ネックゲーター、グローブ、マスク、ウォーターパック、マップケースと地図とコンパス、虫よけスプレーとウェットティッシュとタオルとビニール袋、フリーズドライ食品、バーナーとクッカーとカップとカトラリー、サコッシュと財布と筆記用具と行動食とサプリメント、モバイルバッテリーと乾電池とホイッスルとライターとリップクリームとマルチツールナイフと日焼け止め、携帯トイレキットとティッシュ、手ぬぐい、エマージェンシーシート、救急セット。

掲載されている製品を使った23Lの収納例です。 同じ品目でも製品の大きさや季節の装備で必要容量は変わります。容量に合わせて必需品を外さず、実際の荷物が収まるか確かめます。容量の考え方は登山用ザックの容量の決め方に整理しました。

ヘッドランプ、救急セット、エマージェンシーシート、地図、コンパス

日帰りでも外せない5つ

同じページは、日帰りでもヘッドランプ・救急セット・エマージェンシーシートは必ず携行し、道迷いを防ぐために地図とコンパスは必須としています。

なぜこの5つなのか。帰れなくなったときに役に立つものだからです。

警察庁の令和7年における山岳遭難の概況等では、道迷い、転倒、滑落が多くを占めています。ただし、装備を持つだけでこれらを防げるわけではありません。地図の読み方や道具の使い方も出発前に確認します。

日帰りの装備でいちばん落とされやすいのがヘッドランプです。「明るいうちに帰るから」で外すと、予定より遅れた日に何も無いことになります。選び方は登山用ヘッドランプの選び方にまとめました。

モンベルのマルチパワー ヘッドランプは、単4形電池3本または専用充電池を使うモデルです。使う電源に合う予備を準備してください。公称の照射時間は、最大の明るさが続く時間ではありません。

エマージェンシーシートは、防寒着とあわせて備える装備です。寝袋や雨具の代わりとして計画せず、展開方法と体を覆える大きさを確認します。

救急セットは、中身と使い方を確認して携行します。市販品も必要なものがそろっているとは限りません。自分の持病や行程に合わせて内容を確認し、使ったものは補充します。

ホイッスル、手ぬぐい、ビニール袋、小銭

地図を使うためのコンパスとケース

SUUNTO A-30 NHは、紙の地図に重ねて使う北半球用のベースプレートコンパスです。地図と組み合わせた使い方を出発前に練習します。

紙の地図を出し入れするなら、イスカのマップケースも選択肢です。地図を折った大きさと収納寸法が合うか確認してください。

軽いのに役に立つもの

リストの中で、重さがほとんど無いのに役に立つものがあります。

ホイッスル。 音で周囲に知らせるために使います。風や地形で聞こえ方が変わるため、遠くまで届くことを前提にしないでください。

チタンマニアのホイッスルも選択肢です。ザックのバックルに笛が付いている場合は重複を確認し、携行するならすぐ手に取れる位置に付けます。

ビニール袋。 ゴミ、濡れたもの、電子機器の防水。何にでも使えます。

手ぬぐい。 汗を拭く、首を守る、三角巾の代わりになる。乾きも早い。

暑い時期に首元へ使うものとして、MISSIONのオン・ザ・ゴー クーリングタオルも選択肢です。水で濡らして絞り、振って使うタイプで、メーカー記載のサイズは20×74cm。購入前に首へ掛ける長さと、濡らして使う手順を確認してください。飲み水とは別に、タオルを濡らす水も考えておきます。

リップクリームと日焼け止め。 稜線は日射も風も強く、唇と顔から削られます。

現金。 山小屋とトイレは電子決済に対応していないことがあります。小銭を分けて持っておくと確実です。

山小屋のベンチに置いた水筒

増やしても変わらないもの

逆に、多く持っても、その分だけ楽になったり安全になったりしないものがあります。

水。 必要量は行動時間、気温、発汗、補給地点によって変わります。途中で買い足す計画は、山小屋の営業日や販売状況を確認できた場合に限って立てます。水場の枯渇や臨時休業もあるため、補給できなかった場合を含めて考えます。詳しくは登山の水分計画を参照してください。

500mLのボトルは、飲料を分けて持つための選択肢です。この1本で一日分が足りるという意味ではありません。

ザックを下ろさずに飲みたいなら、チューブで飲むタイプです。残量が外から分かりにくいため、休憩時などに残量を確認します。

着替え。 日帰りで着替えを何枚も持つより、レイヤリングで調整するほうが軽く済みます。

予備の電池と充電器。 必要数は機器の電池方式と行動時間によります。容量の考え方は山でスマホの電池を切らさないに書きました。

トイレのない区間に備える

携帯トイレは、ルート上のトイレの間隔と行動時間に合わせて用意します。凝固剤と持ち帰り用の袋が含まれるか、出発前に中身と使い方を確認してください。

リストで解決しないこと

1. リストは山域と季節で変わります。

夏の低山と秋の稜線では中身が違います。この21点は、モンベルが示した一例です。

2. 持っていても使えるとは限りません。

コンパスは地図と組み合わせて初めて働きます。持つことと使えることは別です。

3. 重さの合計は自分で量るしかありません。

同じ品目でも製品で数百グラム違います。ベースウェイトの数え方に量り方をまとめました。

4. 行動計画には踏み込んでいません。

コースタイムの組み方や、引き返す判断は扱っていません。

まとめ

  • モンベルの例では、23Lのザックに21点が収まる
  • 日帰りでも外せないのはヘッドランプ・救急セット・エマージェンシーシート・地図・コンパス
  • 装備を持つだけでは足りない。使い方も出発前に確認する
  • ホイッスル、ビニール袋、手ぬぐい、現金は、軽いのに役に立つ
  • 水は行程と補給の確実性から必要量を決める。小型ボトル1本で足りるとは限らない
  • リストは山域と季節で変わる。そのまま写しても自分の装備にはならない

リストに入っている携帯トイレの使い方は山の携帯トイレの使い方にあります。容量は登山用ザックの容量の決め方、重さはベースウェイトの数え方にまとめました。

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